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現代不要品処理事情 [生活エッセイ]

(生活関連の記事は、前立腺治療と関係なくてもここに載せようと思います。)

 台風一過の17日、友人のD君は、竜巻に襲われた市内の江南地区に、ボランティア活動のため出掛けていた。まず、市役所に、ボランティアセンターが立ち上がっていることを確認して出掛けたにもかかわらず、待たされ放しで何も活動できず空振りに終わってしまったそうだ。(詳しくはhttp://blogs.yahoo.co.jp/dob_20010312/68229787.html をご覧あれ)
 友人が殊勝な(しかし残念な)一日を過ごしている間、自然災害のなかった我が家に、別の友人A君がボランティアで訪ねてきてくれた。被災を心配したわけではない。空き時間があったら、軽トラックで来て、我が家の片付けを手伝ってくれないかと頼んであったのだ。
 軽トラックで運び出したいものは、壊れた洗濯機2台とプリンター等だった。洗濯機の1台は2階のベランダで使っていたもので、そのままベランダにあった。大型でかなり重かった。30キロくらいはあった。そこで、これにロープをかけて持ち易くして、不用品が置かれて狭くなっていて、途中で曲がっている階段を、2人でよろよろしながら、ちょっと足許を踏み外したりしたら大変なことになりそうな不安を克服して、やっとの思いで外に運び出した。トラックの荷台に載せるのなどは、もう、楽なものだった。もう1台は、既に庭に出してあって、重さも20キロぐらいで、なんのスリルもなく積んでしまった。
 汗かき仕事はもうないだろうと着替えをし、しゃぶしゃぶの食べ放題で栄養を補充し、デザートのソフトクリームを舐め、コーヒーで昼食を締めくくった。
 それから再び軽トラに戻り、残りの品を2つ、3つ積み込んで、スマ**コーポレーションという廃品引取り業者のところに行った。以前行ったときには、順番待ちで2、30分待たされたが、今回は行列はなく、前の人のトラックが出るとすぐに、外人従業員さんから手招きを受けた。積み荷のうち、テレビが200円、友人が積んできた小型の冷蔵庫が、約500円の引き取り料が掛かるがどうするかと尋ねられた。半ば承知していたので、処分を依頼する。すると積荷はガラガラと落とされ、すぐにメモ書きが渡され、事務室で精算と相成った。女性事務員が、洗濯機が200円、他の雑品がキロ13円で39円、計239円、一方引き取り料が6百何がしで、差し引き4百何がしのお金を頂戴しますと説明。もしかしたら昼飯代ぐらい出るかもしれないという淡い期待はあっけなく外れたが、1個数千円も掛かるリサイクル料金を支払うよりはよほどましだろうと、さっさとお金を払い、帰路に着いた。
 帰り道、あんな思いをして積み込んだ重い洗濯機が200円だったかと、計算書をよくよく眺めてみると、単価200円で、数量が1となっている。「おいおい、2台運んだぜえ、それはないよなあ」と意気投合した。で、家に帰ってから電話をかけた。「フェアプレーで行きましょうね、2台あったでしょう?」やや時間をおいて、「間違ってました、200円取りに来てください。」との返事。「後で、ついでのときに寄るから、わかるようにしておいてね」で落ち着いた。危うく、危険を伴う重労働が無になるところであった。200円で報われるわけはないのだが、長年放置されてベランダの一角を占めていた物が取り除かれ、しかも200円になったということは、この日の大きな収穫なのであった。
 持つべきものは友達である。この頃そう感じることが多い(そんなことばかりしている?)。
 さて、軽トラ付きの友達と別れた後、古着を大量に処分しに出掛けた。これは、自分の車のトランクに積んで。亡き父の背広やコートが主である。着られそうなものはなるべくとっておくのだが、小柄だったために、残念ながらみな着られないのだ。それに、開かずの箪笥に数年入っていたため、どうしてもかび臭い。1つ2つ残して、あとは捨てるしかないという結論に達していた。それでも、燃えるゴミとして出すのは忍びないのだ。そこで、安くてガソリン代にもならないという評判ではあったが、とある衣類のリサイクルショップに持って行ってみた。ずっしり重いビニル袋5つの査定結果は、1キロがキロ50円、他の23.5キロがキロ10円という評価で、しめて285円とのこと。店で再販できるものはないが、外国で再利用する資源になるとのこと。安く見積もられて大変残念だが、ただ焼却炉にくべるよりは物が浮かばれるような気がして、腹立たしい気にもならず、置いてきた。
 片付けは進んだが、何か充実感に至らない、可もなく不可もない、現代生活の一面を味わったような一日だった。


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小川美穂子

いろいろおつかれさまでした。
リサイクル・リユース・・・
いろんな観点から、私たちがひとりひとりが有機的に繋がれば、不要品・贈答品などを「くるくるまわそう」というネットワークができるのにと、思います。(実際にやっているところはあるのです・熊谷にも)
生活協同組合という精神。あるいは「結」みたいな。
D氏のブログもよみましたけれど、行政でもなく、商売でもなく、ましてや「慈善」などでもなく。本気で、立ち上げたいです。若い人たちに、バトンを渡していくにはそれしかないと思うのです。時間がほしいなあ。
by 小川美穂子 (2013-09-22 00:31) 

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