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第7話後日談 『一隅…』の先生とナマ電話 [読書感想]

 『一隅の管見』(桐生タイムス叢書)の著者山本輝通先生に、友人のI教授(君と呼べと言うから次からは…)を通じて『~治療の合い間に』の原稿冊子をお届けした。するとI君を通じて、山本先生からお手紙が届いた。
「今回はご入院の体験記の中に『一隅の管見』を取り上げていただき、更に詳しい解説付きのご感想をお示しいただきました。本書を読んでいない方にとっては、よく意味のわからないものになっているのではないかと案じましたが、内容が分かるように書かれており、さすがと感じました。 … 入院感想記は、医学的にも誤りがなく、たいへん面白く、勉強になりました。 … 」嬉しいことにそう書かれていた。そして、本完成後桐生タイムスに掲載されたコラムのコピーも、約一年分、添えてくださった。
 お墨付きをいただいたので、まずはそれをいくつか紹介しよう。
   便(桐生タイムス 2012年5月7日より)
「便」は「郵便」の便であり、「交通の便」の便でもある。「大小便は健康状態を示す大きな便り・小さな便りであるので、毎日それを観察するよう努力したい。」
   千と万(同 2012年1126日より)
 
日本銀行券に注目する。福沢諭吉の札は万円と書かれているのに野口英世の札は千円。百円、千円と言うのに、なぜ万円と言わないのか、その差異を考察、試論を展開する。五円硬貨の矛盾も発見。
   介護保険(同 2013年4月8日より)
「介護の現場では『入浴前にバイタルチェックを行ないます』のように使われるが…専門用語は医療従事者間だけで使用するもので…『これからお風呂に入ります。その前に、ふだんと変わりないかどうか、お一人ずつ確かめるために、脈をとったり血圧を測ったりします』と老人にも分かる言葉で話すべきだ。」と具体的に諭す。
 三つ挙げたが、これらが代表作というわけではない。短く紹介しやすいものを挙げたに過ぎない。ほとんどが知識や内容がぎっしり詰まっていて、「全編読んでもらうのが一番」というエッセイである。
 話題が豊富で尽きそうもないところがすごい。医学と法律と言葉の知識が並外れて豊富で、好奇心が旺盛で、加えて生きている時間が長くて経験が豊かなのだから、この方は、桐生タイムスの、桐生市民の、群馬県民の宝物であろう。いやいや日本国民の宝物と言ってもよい方である。
 その方と、今日(5月17日)先ほどお電話で直接お話をしてしまった。一年前に胃癌の手術をされたというが、想像していたとおり、お元気できさくな方だった。18年も先輩だが、病気仲間として、またエッセイ仲間として、末永く、ご指導いただきながら、お付き合い願いたいと申し上げた。
 先生も喜んでおられたので、I君のお陰でつながったご縁が、しっかり結ばれたような気がして嬉しくなった。燦Q

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コメント 2

カラフトマス

おっ、積極作戦大成功、おめでとうございます。山本先生と病友、文友(こんなのあり?)関係構築、大いにうらやましいっす。
by カラフトマス (2013-05-17 19:49) 

momotaro

ハーイ、お友だちになっちゃいました。こちらに来られたら紹介しますよ、なーんちゃって、小生自身、まだお会いしていなかった!
by momotaro (2013-05-18 08:27) 

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