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飛び入り体験談 フィッシャー症候群奮戦記 [病気及び治療経過]

 エッセイ集『燦』に二度ほど作品を投稿してくれた友人(6*歳)から下記のメールが寄せられた。フィッシャー症候群に襲われた状況・顛末をメモしたものだという。最初に病気の報せを受けたときには、東の釣り師というくらい釣り好きの男なので、てっきり、釣りのし過ぎが禍いしたのかと思ったのだが、フィッシャーは病気を発見したドクターの名前で、釣りとは特に関係ないことは、ネットですぐにわかった。そんなおよその知識も当人が脚注に付けてくれたので、そっくりご紹介することにしよう。色々な病気があるものである。

フィッシャー症候群:奮戦記!?

 今にして思えば、フィッシャー症候群を誘発するきっかけがあったように思う。
 去る6月20日(木)頃から風邪を引き、咽喉の痛み、咳、痰が数日続き、その後、元会社の同僚と富士山見物のバス旅行に出かけたり、夜、飲み会があったりしたが、特に行動面での支障はなかった。しかし、6月29日(土)までの間に2~3回だったが、車を運転しているときに、突然視界の一部がぼやけたり、歪んだりする現象が発生した。一瞬おかしいなとは思ったが、すぐに正常に戻ったため、そのまま放置していた…
 実はこれが、フィッシャー症候群様をお迎えするための事前の儀式?だったのかもしれない。

 そして、6月30日(日)朝、目が覚めたら、物が二重に見えて、めまいがして頭がグラグラし、足腰が立たずうまく歩けない。さらに、手(指先)や腕がしびれて力が入らない。何とか起き出して、やっとの思いで洗面、朝食、トイレを済ませて様子を見るが、症状は一向に回復せず。
 休日のため日曜当番医の○○中央病院まで、カミさんに車で連れて行ってもらい診察を受ける。CT検査の結果では、脳に異常は見当たらないが、念のためさらにMRIで検査した方が良いとのことで、
県立の循環器系の△△センターを紹介され、○○中央病院から救急車で△△センターに移動した。本人は、上記の症状はあるものの、担当医師の質問にもはっきりした口調で回答し、ろれつが回らない状況ではなく、意識もはっきりしていて、左右の半身がマヒすることもない状況だった。
 MRI検査の結果も、脳に異常はないと思われるとのことだったが、検査を続けるとのことで入院し、
点滴しながら集中治療室に入り一晩様子を見ることになった。
 7月1日(月)、1回目よりさらに入念に?2回目のMRI検査を実施するも、結果はやはり脳に異常がないことが判明し、脳梗塞等の脳の病気ではないという結論になり、一般病棟に移動。
 7月2日(火)、脊椎から髄液を採取し、雑菌やウイルス等の侵入検査でも異常はないという結果に。
 夕方、神経内科の主治医が、当方の症状からみて病名は「フィッシャー症候群」であると判断した。
有効な治療法は、血液製剤を点滴で投与することとのことで、同日夜から連続5日間に亘り点滴を実施。血液製剤の投与は、体重によって量が決まるとのことで、小生の場合は体重73キロで計算し、一日に550CC(50CC入りのビン11本)ずつ5日間投与した。(かなりの高額だそうだ。)
 入院後1週間は症状はほとんど回復せず、トイレ、食事、風呂等の移動は全て看護師つきの車イスで。勿論?トイレではパンツの上げ下げまで看護師さんのお世話になる始末で、全く情けない状況に。
 7月9日(火)から、歩くためのリハビリを開始。めまい、しびれ、足腰等は徐々に回復の兆しが見え始める。しかし、物が二重に見える(複視)症状は一向に回復せず。
 歩くリハビリは、3日目に歩行器付きで病棟内を自由に歩いて良いとの許可が出る。こうなると、可愛い看護師さんのお世話になることがほとんどなくなり、朝夕の検温と血圧を測る時にお世話になる程度で、何となく寂しくなってしまうから不思議である。看護師さんといえば、この病院は男性もいるが、圧倒的に若い女性が多い。勿論、下ネタが通じる年配の面白い看護師さんもいて、結構楽しい病院生活となった。だが、規則なのか皆さん大きなマスクをしていて、美貌が見えずに残念な思い・・・。夜間勤務の時などはマスクを外す看護師さんもいたりしたが、この時はこちらはオヤスミ中!?
 7月17日(水)から、歩行器なしで病院内全域自由歩行OKの許可が出る。
 その後、2回目の髄液検査の結果も問題なく、複視以外はほとんど回復し、「あとは気長?に複視の回復を待つのみ、病院ではこれ以上やることなし」とのことで、7月20日(土)早朝に退院。本格的な暑さはこれからという時に退院となり、家から近くて絶好の避暑地から追い出されてしまい、長居しようとの目論見は外れて、反省することしきり・・・。もう少しリハビリを不真面目にやれば、もっともっと長居ができたはずだ、と。
 5年前は心筋梗塞が疑われる事態に遭ったが、セーフ。今回は脳梗塞の疑いがセーフ。どちらも救急車で同じ病院に入院して集中治療室に入り一泊。高い医療費だったが、考えようによっては小生はツイテますよネ!
 さて、5年後は如何に?? 
 現時点でも、まだ複視は回復していませんが、家では2.5~4.5キロほど軽い散歩をしたり、夜は適当に酒を飲んでます。
 入院で3キロ減った体重が、退院して3日で元に戻りました・・・。
 フィッシャー症候群は珍しい病気だが、難病ではないらしく、放っておいても時間がたてば症状は回復するとのことなので、のんびり回復を待つことにします。字も勿論二重に見えるし、新聞、テレビ、メールもまだしんどい状況です。何よりも、視界不良のため車の運転ができないのが一番不便ですね。

 異常(以上)です!?   (2013.08.01)

<参考情報>

★フィッシャー症候群とは?
 目が動かなくなり、身体がふらついてうまく歩けなくなる病気で、多くは風邪をひいたり下痢をしたりした後、数日して急に症状がでてきます。

★この病気の原因はわかっているのですか
 自分を守るための免疫系が異常となり自分の神経を攻撃するためと考えられますが、まだ完全にはわかっていません。
 
★この病気ではどのような症状がおきますか
 目が動かなくなるために物が二重に見え、身体がふらついて歩けなくなります。物の飲み込みがうまくできなかったり、手足がしびれ力が弱くなることもあります。また目の症状や身体のふらつきのみの場合もあります。

★この病気はどういう経過をたどるのですか
 ほとんどは数カ月でよくなり、普通は再発はありません。
 
★この病気は遺伝するのですか
 この病気は遺伝しません。
 


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