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もしかして日本国もガン患者?

 昨年来、ガンの脅威にさらされ、自分の身を案じなければいけない状況だが、最近はどうも社会の健康度のほうが気になってならない。
 憲法解釈を変えて、集団自衛権を行使しようとしている。集団自衛と言っても、日米同盟のことで、アメリカと共同の軍事行動を取るという事である。戦争を禁じている日本国憲法は完全にどこかへ行ってしまっている。
 「特定秘密保護法」を閣議決定し、国会通過を図っている。国の運営を預かる政府機関に、ある程度の秘密があることは止むを得ないことであり、たいてい誰でもそのくらいのことは承知している。しかるべき立場にある人がしっかり秘密を守ればよいだけのことではないか。
 人には知る権利、あるいは知りたがる自然の欲求がある。知ればそれぞれに受け止め、人によってはこれを他人に知らせたくもなる。報道関係者はこれが仕事だ。また、深い思考の末、思想を練り、その産物を表現する精神活動も人に固有のものだ。これらが国家から束縛を受けたら、その時点で抑圧国家である。
 ましてや日本は、民主主義・国民主権の国である。国民が多くのことを知らされず、その精神活動も束縛されてしまったら、そんな国民に投票用紙を配って国会議員に当選しても何の意味もあるまい。民主主義の国、国民主権の国は、もう死んでいる。
 日本の中枢付近にいた人が「日本中枢の崩壊」という本を書き、もっともらしいので、これは困ったものだなあと思っていたが、これは、崩壊ではなく、もっと質(たち)の悪い、「日本中枢のガン化(日本国脳腫瘍)」ではないかと思いを巡らしてしまう。
 異物ができて肥大化し、正常細胞を攻撃していく。ガン細胞の組織を守る盾になるのが「特定秘密保護法」で、その辺りに関心を寄せる人間は、異常細胞とみなされ、攻撃を受ける。攻撃されないようにするには、ガン細胞の言を鵜呑みにし、ガン細胞に政治を一任していく。つまりガン細胞に同化していく。こうして国中がガン化すれば国内の秩序は安定し、国民が一致結束して、一見健康そうな社会に見えるが、だがそうはいかない。半分死んだ細胞が集まっているので、叡智が働かない。
 一握りの中枢ガン細胞の判断で、一億余の国民が揺さぶられる。国民を、平和で幸せな生活に導いてくれればよいが、もともとそれほど国民を尊重してはいない、崩壊しかけた中枢細胞だ。彼らの一元的な価値観で事を決め、多元的・複雑な世界を跋扈しようとする。あちこちに軋轢が生じる。だが引くことをしない。行くところまで行かないと事は終わらない。いつか来た道だ。それでも何の責任も取らない。それはそうだ、初めから国民の尊厳なんか余り感じていない細胞たちなのだから。
 ガン細胞っていうのは、そんな奴なんじゃないかなあ。体の中にできて、体から栄養をもらって、全体のことは考えない。全身に蔓延すると、全身が生きていられなくなって朽ちる。私は無資格の、藪医者にもならない薮素人だから、見立てが違っていればいいのだが、どうもよく似ていて、気になって仕方がない。ガンは早期発見、早期治療が大切なのだ。
 私の場合は、男性ホルモンがガン細胞に活力を与えてしまうらしい。そこで、その産出をブロックしてしまう治療を受け、功を奏している。放射線治療も行なった。
 日本中枢のガン細胞は、産業界からの献金と、官僚の後押しと、国民の支持率(なぜか60%もあるのだそうだ)がエネルギーになっているようである。エネルギーの元が断てれば活動は急速に弱まるだろうが、そこに働く有効な薬が直ちに見つからないとなると、正常細胞が毅然と頑張るしかない。生体の抵抗力・免疫力だ。抵抗と言っても決して暴力に訴えるものではない。テロとは一切関わりがない(とはっきり言っておく必要がありそうだ)。多数の正常細胞が、平然と従前の立ち居振る舞いを続けるだけだ。そうして、あちらに、自らの異常に気付いてもらうだけだ。
 これからが、自己免疫力の発揮どころ、そういうことか!
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