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放射線治療後の経過 3 [病気及び治療経過]

 一昨日水曜日に定期検診に行ってきた。定期とは、前回が6月19日で、概ね4週間後なのだが、月1回にするためか、ときどき5週後になる。検査は血液検査で、前回のレポートのときに「10台の採血台がフル稼働して…」と書いたが、なぜ10台と思ったのか、いくら見ても8台であった。謹んでお詫び・訂正!
 2、30分待ち程度で順番が来て、泌尿器科の診察のほうに回るから、話もそちらに進むのだが、今回は珍しく、八分の一の確立で男の看護師に当たった。ホルモン療法で去勢しているから、男でも女でも特に当たり外れはないのだが、この採血師さんは、いささか不器用で、その点で外れであった。もともと私の腕の静脈は細く、採血師さん泣かせなのだが、ほとんど一発で上手に針を血管に刺してくれて、ことが終っていた。ところが、この日の八分の一師は、こちらから見ていても「ちょっと、そこではないだろう!?」というところを何度もブスブス刺していた。挙句、手を変えてやり直す始末。でもまあ、その程度で、無事に(たぶん)終わった。
 泌尿器科で待つこと、また2、30分。S先生の爽やかな声で診察室1番に呼ばれる。
「どうですか、調子は?」
「お陰様で、変わりなくやっています。」
「そうですか、それは結構ですね。今回はゼロサン、ゼロサンですよ。」
「はっ?ゼロサンというのは…?」
「PSAの数値が0.03です。」
「あ、そうですか、前は0.04でした、確か。」
「そうですよ。落ち着いてますね。この次から、3ヶ月にしますかね。8月にもう一度きてもらった後は。」
「あ、わかりました。ところで、6月末に、CTと骨シンチをやったのですが、その結果はどうだったのでしょう?」
「ああそうでした。んんん、リンパ節も小さいままですね。大丈夫ですね。」
「はあ、それはよかった。先生、今日は午後からH病院の放射線科の先生の検診もあるのですが、持っていけるデータがありましたらお願いしたいのですが…」
「あっそうですか、わかりました。では、今度は8月28日ね。その後は3ヶ月ごとにしましょう。はい、お疲れ様でした。」先生は淀みがないから、時間にすると、たぶん1、2分のことだろう。あまりにも淡白で物足りないのだが、経過が順調だとのお達しなので、大変結構なことではあった。
 看護師からもらったH病院の先生への資料は、結局、6月の血液検査の結果表のみだった。
 それからリュープリンを化学療法室で打ってもらい、その日の血液検査の結果表も、そこで少し待って出してもらった。そして、外来で会計事務を終え、G大病院を後にした。
 それから松屋で値段に(も品にも)感激の昼飯を食べて、友人の政治ニュース(民主党の役員会が菅元総理の処分を検討したことについて「いよいよ菅党ですな」とのメール)に、
「反(脱?)原発の菅さん、民主党と袂を分かつか、そのほうが分かりやすくていいなあ、では党名でも考えてやろう…」と、頼まれもせぬ党名とキャッチフレーズと、三大基本理念なんぞを考えて時間を潰して、H病院に行ったのだが、2時のところを1時間も早く着いてしまった。
 円形のなんとなく豪華な待合室で問診表(アンケート)に答えていたところ、書き始めて間もなくお呼びがかかった。タイミングがよかったのだろう、問診表のほうは、排尿時の痛みなし、残尿感ほとんどなし、夜の小水は、1回かないこともある、など、当てはまるところに急いで丸をつけて、久しぶりに、顎鬚を少し蓄えたO先生にお目にかかった。先生、風邪をひいたのか、マスクをされていたので、お鬚には会えなかった。5、6、7月の血液検査の結果表を見ていただいた。
「PSA順調に下がっていますね。」
「はい、そんなに下がっちゃっていいんですかね?0.04、0.03、0.02って…」
「もちろん、いいんですよ、低いほど。」
「数字が上がり出すといけないって聞いているものですから、あまり低くなると、あとは上がるしかなくなってしまうのではと思うので…」
「まあ、0.01ぐらいの上がり下がりに一喜一憂する必要はありませんけどね。」
「6月末に、あちらの病院でCTと骨シンチをやったので、こちらの先生にも見てもらおうと思っていたのですけど、結局何もデータを貸してくれませんでした。」
「それはいいけど、先生はなんとおっしゃってた?」
「リンパ節が小さくなっているとか、小さいままだとか言ってました。だから、大丈夫だって。」
「それはよかったねぇ。」
「でも、画像1つ見せてもらってないのですよ、自分の体の。S先生、自分ひとりでパソコンに向かっていて。」
「あちらは忙しいからねー、患者の数が桁違いだから、ひとり1分ぐらいでやっていかないと消化しきれないんじゃないかなー。」
「そうなんですよね。数をこなすことに追われているんでしょうね。」
 こちらの先生は、放射線の照射による副作用に眼を光らせてくれている。今のところ、困るほどの副作用というのは、ほとんどまったくない。こちらの先生初めスタッフの方々の丁寧で適切な照射のお陰であることに間違いない。その先生が
「今度は10月に、ご面倒でも、また来てください。元気なお顔をまた見せてください。」とおっしゃる。「はい、また、喜んで来ます。定期的に診ていただけると、とても安心できます。」
 PSA38が発覚して1年3ヶ月の、とある患者の、目下の状況である。


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