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カッコソウ後日談

 5月3日の鳴神山登山の後日談である。

 案内してくれた高校時代の同級生の I 氏から、その後メールが届いた。

「15日、カッコソウ見学行ってきました。
天候にも恵まれ、カッコソウをはじめいろいろな花を見ることができました。・・・
幸いなことに写真のようにまだカッコソウは咲いていました。
3日に比べると花の勢いは失われた感がありましたが、移植地一面にカッコソウの花を見ることができました。・・・」と写真を添えてくれた。

 その写真を見て、わたしは返信に
「カッコソウ、咲いていてよかったですね。・・・
写真もありがとうございました。もっとピンク、赤っぽい印象が残っているのですが、
写真はみな青みがかって紫色ですよね。あれが本当の色なのでしょうね。
現物を見た時の自分の眼が、血迷っていたのでは、と反省しています」と書いた。

 すると次のメールが届いた。
「カッコソウの色の表現は大変難しいようです。
写真では本来の色がなかなか出せないと言っていました。微妙な色合いですね。
ピンクがかっているのはその通りではないでしょうか。
紫色ではないですよ。目のせいではないです。
『午後のカッコソウ、鳴神山にて、2015年5月 - 花と低山を目指して』
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=3&cad=rja&uact=8&ved=0CCoQFjAC&url=http%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fkotsunagi567%2Fe%2F5b4c2dc47506a51e9ea422be8fbe3ecd&ei=zWJcVa-qN8r68QXon4GgAw&usg=AFQjCNGy1WeBjJPT5RWmdNPl3d06p6D4Hw をネットで開いてください。5月3日、我々が山を下りた後、私の知り合い(先日の15日の時、我々の案内役を務めてくれた人)が移植地で撮った写真です。
なかなか元の色が出せないと言っていました。」

 言われた通りに『午後のカッコソウ、鳴神山にて、2015年5月 - 花と低山を目指して』を開いてみると、これが素晴らしい。みなさんもぜひ見てみてください。
 わたしは次のお返事を差し上げた。
「良いブログを紹介していただきありがとうございます。
あれだけしっかり映してあると納得しますよね。
あの色だったのですよね。少し青みがかった淡いピンクで美しい。
でも、それにしても、印象としては、もっと濃いピンクだったような気がしています。
自分としては、〈山の小高いところに生き残って可憐に咲いている貴重なサクラソウの一種〉という頭で見てしまって、実際の色より濃いピンクに見えてしまったものと思っています。
おそらく他の人の頭の中も同じようなものではないでしょうか。
そうなると、ますます神秘的な花ではないですか?
もう一度見に行かないと、本当の色がわからない、二度行ってもまだまだわからないかもしれない…。
こんな色談義をネットで公表したら、来年は行列で、「はーい、見た人は後ろへ下がってー」とか言われて、せっかく登ってもあまりよく見られなくて、短時間の印象だけで、ますます色の記憶が怪しく(妖しく)なってきちゃうんじゃないでしょうか。
面白い花ですね。 」

 このブログは、万一アクセスが多い場合には閉鎖しますね (^_-)-☆




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定期診療(G大病院&H病院) ⑦ [病気及び治療経過]

 3ヶ月に一度の診療が先週の金曜日にあった。例によって落ち着いてパソコンに向かっていられる時間がなくて、ちょうど一週間過ぎてしまった。

 前回に続いて両病院の診療が同じ日となった。というか、H病院が同じ日にしてくれている。

 今回はさらに一週間さかのぼる5月1日に、1年3ヶ月ぶりの骨シンチとCT検査が組まれていた。それは9時に骨シンチ用の造影剤を注射し、13時半に20分かけて骨の撮影。それから14時20分に〈体がカッカする造影剤を注射してすぐに撮影が終了するCT検査〉というものだった。すでに3回ぐらい受けたような気がする。だから慣れたものだ。
 9時の注射から昼飯抜きの4時間が退屈で、医学部の図書館まで見に行ったりしたものだが、今回は、片付け・整理を要する古い教材や書類を二抱え積んで行ったので、時間をもてあますことはなかった。

 車の中での片付け仕事に飽きると、星野富弘作品の展示室に足を運んだ。展示品が換わるということはなく、毎回同じ作品だが、どれも心打つものなので、それぞれの作品の前で自ずと足が止まる。なかでも、一番ハッとするのが「新しい命一式ありがとうございます」という作品だ。続きはこうだ。
「大切に使わせて頂いておりますが
 大切なあまり仕舞いこんでしまうこともあり
 申し訳なく思っております … 」
 この作品が好きで、実は『3ヶ月ぶりのG大病院②(2014.2.28)でもこの作品を、ここまではご紹介していた。今日は思い切って、この続きを終わりまでご紹介してしまおうと思う。
「いつもあなたが見ていて下さるのですし
 使いこめば良い味も出て来ることでしょうから
 安心して思い切り
 使って行きたく思っております」
 どうです、なかなか生きがいいでしょう? これを肢体がご不自由な富弘さんが書かれている。「使いこめば良い味も出てくることでしょうから」なんて、表現も面白い。
 いただいた命だから、大事にしなければいけないし、大事にしまっておいたのでもいけない。大事に使いこまなければいけない。実に人生の粋を極めていませんか?

 さてさて、そんな一週間前の結果も出てくる定期診療だ。7時に予定通りに家を出たものの、外来受付が8時53分、2階の採血採尿の受付機が行列で待たされ、9時5分受付。採尿は待たずにすぐしたが、採血は26分待ちとある。そんなものかと喜んでいたが、一向に番号が迫ってこない。結局50分ほども待たされて、ようやく終了。3Fの泌尿器科外来へ。
 道路も病院も、連休明けの混雑だったようだ。

 幸い泌尿器科では20分とは待たされなかったような気がする。持参した『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』という本をろくに読まないうちに懐かしいお声がかかった。「一番にお入りください」
「骨シンチとCTね、どちらも大丈夫だね。悪いものは映っていない。」
「そうですか、それは良かった。骨密度のほうはどうでしたか?」
「よくなってるね。」
「そうですか、ありがとうございます。病気発覚当時がかなり進んでいたわけですが、その後の経過としては、良好ですかね?」
「ああ、そうですね。かなりいいですよ。引き続き頑張りましょう!」とのお言葉。別に頑張っていることも特にはないのだが、今後も、指示どおり診てもらうように、頑張ろうと思う。
「はい、お陰様で、大変ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。」

 10分ほど事務手続きを待って、2Fの化学療法室に行き、リュープリンを打ってもらう。1Fで会計を済ませ、2Fに戻り、血液検査の結果が出るのを待って、駐車場の精算機に向かう。
 採尿・採血検査の結果は、PSAは前回同様 0.01未満と良好。血球系が加減を若干下回っている。血の気が低い体質なのか、栄養状態が悪いのか…? あと、肝機能のAST(GOT)が37と高くなっていた。まあ、特に心配するほどのことはなさそうだ。

 G大病院を出るとH病院に向かう。距離にすると7~8キロだろうが、群馬県の雄都を結ぶ道の一つなので、いつも、2~30分かかってしまう。予約時間12時の5分前ごろ到着。
 待合室で例のスコアを記入する。やや近いことと忙しいことがある点で、4点の申告。
 診察では、もらったばかりの採尿採血検査の結果表を見ていただき、3ヶ月の間、便は相変わらず固めだが、出血がなかったことを報告。先生の指示は「薬を朝晩一錠ずつ呑んで、とにかく便秘をしないようにし、排便時に出血しないように気をつけてくださいね。」
 看護師さんが、いつもどおり薬局から薬を90日分持ってきてくれて、診察料と併せて700円をお支払いし、お土産を持参していないことを内心後悔しつつ、お礼を申し上げて病院を後にしたのだった。

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桐生鳴神山で希少な花に出会う

 昨春「花咲く頃の桐生の思い出」と題して、G大理工学部のしだれ桜と『一隅の管見』の山本輝通先生をお訪ねした話を記事にしたが、今年は、何かと忙しくて、桜祭りの機を逸してしまっていた。連休前にようやく少しゆとりができて、桐生の友人I氏にご無沙汰お詫びメールを送ることができた。
 すると間もなく、鳴神山という桐生の北方の山に赤ヤシオを見に行ってきたと写真付で返信があった。それを見たら、この時期の山のよさが突然よみがえった。家人と相談すると、5月3日が行けそうだということになった。
 友人が言うには、赤ヤシオはもう終わり、今度はこの山にしか咲かないカッコソウという花の番だが、見ごろは中旬ごろなので今は端境期ではないかとのこと。

 孫守りなどがあってなかなか自由が利かないので、贅沢は言っていられない。久しぶりの山歩きだけで十分との思いで、出かけることにした。特に用事はないから…と、友人が案内してくれることになった。
 9時半ごろ友人宅に着くと、帽子もストックも用意してあって、貸してくれた。登山口のすぐ近くに住んでいるという小父さんが、「車はここに止めるといいよ」と親切に教えてくれた。登り始めたのは10時半ごろになっていただろうか。

 駒形から赤柴を通るルートが比較的なだらかとのことで、そのコースをゆっくりと登っていった。平たんと下りでは極めて健脚ぶりを発揮する家のカミさんだが、なぜか登りだけは苦手なのだ。私も、久しぶりの山登りなので、慎重に登るに越したことはない。
 名も知らぬ鳥が良い声で歌っていた。淡い色のすみれが咲いていた。ナルカミヤマスミレなる珍種かもしれない。
  ナルカミヤマスミレ?150503.jpg   

 普段見慣れたタンポポも、ここでは貴重に見える。
   150503鳴神山タンポポ.jpg

 カッコソウの案内板が立っている。そろそろ咲き始めたかなあ? 少しは見てみたいという欲もある。
   カッコソウの案内板.jpg

 途中二度小休止し、12時頃、山頂近くの尾根に出た。そこから少し降りたところがカッコウソウの群生地とのこと。急な小道を降りて行くと、人だかりができている。カメラを構えている人もいる。温かい日が続いていたせいか、開花しているのかもしれない。
  カッコソウ周辺.jpg

 咲いている、咲いている。
  カッコソウ-1.jpg

 半日陰の斜面に、たくさん咲いている。近づくと
   カッコソウ-2.jpg

 サクラソウによく似た可愛らしい花である。「ここにしかない。人手によって移植され、保護され、ようやくこれまで増えてきた」と聞かされると、うわっ、貴重なお花と巡り合えたとうれしさがこみあげる。真ん中の人が地元のボランティアの方だ。
   カッコソウボランティア.jpg

 もう一度斜面に群生する様子を目に焼き付けて、頂上を目指すことにする。
  カッコソウ-3.jpg

 尾根に戻って山頂を目指す。段々見晴らしがよくなってきた。
  鳴神山第二展望台より.jpg

 頂上付近の展望台に立つと、さらに視界は良好だ。空気が澄んでいると、東京スカイツリーも見えるそうだ。
  鳴神山第一展望台より.jpg

 12:40頃頂上に着いた。赤城山から雪をいただいた谷川方面、日光の山々、関東平野、360度のパノラマが望める。灌木の下で、握り飯を3個と、いただいた柏餅を1個、食べすぎかなあと思いつつ完食し、記念に写真を撮って、ニ、三度山頂の空気を吸い直し、来た道とは違う谷あいの道を下りはじめた。
  鳴神山登頂記念.jpg

 途中、山ツツジの一種だろう、よい色で咲いていた。
   鳴神山の山つつじ.jpg

 二輪草もあちこちで咲いていた。
   鳴神山の二輪草.jpg

 残念、名前はわからないが黄色い花も。
  鳴神山の黄色い花.jpg

 15:20頃、登山口に戻ってきた。天気も好く、珍しい花も咲いていて、運の好い一日だった。

 ようやく一週間前のことが記事にできた。翌日と翌々日の二日間は、幸運の代償として、久しぶりに筋肉痛を味わった。


  

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