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定期診療(G大病院&H病院)⑥ [病気及び治療経過]



 3ヶ月に一度の診療が、先々週の金曜日にあった。落ち着いてパソコンに向かっていられる時間がなかったので(生活に追われて)、十日も過ぎてしまった。毎日ブログを更新している人もたくさんいるというのに。

 前回に続いて両病院の診療が同じ日となった。近いところなので、一度で済めばそのほうが効率がよい。G大病院が駅から遠いので、車で行くことになる。
 朝は早く着いたほうが採血等の待ち時間が少ないので、早めに軽く食事をして、7時ごろには家を出たかったが、7時20分頃になってしまった。車は病院前までは順調に流れたが、出遅れがたたって、3階駐車場に車を収めた段階で、予約時間の9時頃になっていた。車を降りると、いつもながらレースの気分になる。400メートルくらいを早足?小走り?で、外来棟玄関付近の受付機に向かう。病人を、具合の悪い人を、追い越していっていいのかなあ…とか、丈夫でないと病院にも通えないなあ…とか、少し後ろめたい思いを感じながらも、急がないとスケジュールがこなせないので、つい、われ先人間をやってしまう。

 受付機に診察カードを通した後、もうひとがんばり、2階の採血・採尿の受付機まで急ぐ。そこはすでに行列ができていた。受付を済ませると、まずは、採尿だ。中ほどがよいと聞いているので、最初の勢いのよいところは流して、さてとカップに取り始めたら、それからはいくらも出ず、これで大丈夫ですかとお伺いを立てる始末だ。「大丈夫ですよ」と言ってもらったが、もしだめだったらどうするのか、一度からにしてしまうと、そう簡単には出てこないだろう。
 採尿の後は採血を待つ。40分待ちと出ていた。番号が表示されるので、イライラすることもなく、メールを打ったり、読書をしたりしていられる。
 その日持って行った本は、ブログ仲間が推薦している『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社インターナショナル、矢部宏治著)だ。紐解いて驚いた。3.11以降、日本人は日々、信じられない光景を眼にしつづけている、とある。なぜ、これほど巨大な事故が日本で起こってしまったのか。なぜ、事故の責任者はだれも罪に問われず、被害者は正当な補償を受けられないのか。なぜ………と、日本の今の不思議が立て続けに問いかけられている。そうだそうだ、不思議なことだ、一体どうしてなんだ?と、最初の数ページで、すっかり問題意識の共有を確認してしまった。
 その矢部氏が、基地の沖縄や原発事故の福島を取材して判ったことが書かれているのだ。ほとんど、あっという間に、採血の順番がやってきた。この本については後日改めて、拙ブログ「日本の政治と地球の未来」で取り上げたいと思っている。うわさどおり、その価値が凄いので!

 採血が済むと、外来棟3階泌尿器科の廊下で「××さん、一番へどうぞ」とのお声掛けを待つことになる。これはいつ呼ばれるかわからないので、トイレに行くのも気を遣う。先が気になる矢部氏の「日本はなぜ…」すら、うす暗いのと落ち着かないのとで、なかなか集中できない。結局約一時間後、名前が呼ばれ、いそいそと、診察室一番に入っていった。
「ようやく血液検査の結果が出ました。……大丈夫ですね。体調はどうですか?」とS先生。
「はい、お陰様で特に悪いところはありません。ただ、歯医者さんにプラリア治療のことをお話したところ、ちょっと困ったようすでした。抜かなければならなくなるかも知れない歯があるので、その時は先生と連絡をとって、薬の効き目の弱い時を選んで抜くようにすると言ってました。治療は途中で止めることはできますか?今日は注射を打ったほうがいいですか?」と私。
「そうですね。注射をしていってください。骨密度の検査もしましょう。それから、1年以上経っているので、骨シンチとCTをやりましょう。」
 ということで、別室でプラリアの2回目の注射を左上腕にしてもらい、5月初めに予定された骨シンチとCTの承諾書にサインし、放射線科で骨密度検査のレントゲン写真を撮ってもらった。この検査の結果は3ヶ月後になるが、効力が半年持続する注射をどうするかの判断材料なので、急いで知る必要もないのだ。
 それから、例によって、最初の採血室の隣の化学療法室で、ホルモン療法剤リュープリンを、今回は右腹部に注射してもらい、2万某の会計をカードで済ませ、無事放免となった。

 体調は、中畑さんなら絶好調と言うんじゃないかなあと思えるほど悪くはないのだが、治療は少しずつ手が混んできている。一体いつから、それがシンプルになっていくのか、はたまた、いつまでも複雑になる一方なのか、その辺が気になるところではある。
 さて、ちょうど12時となったので、病院の食堂で食べることにした。シンプルに山菜うどんを。

 H病院の予約時間は1時だった。ちょうどそのころ着くことができた。例の豪華な待合室でいつものスコアを記入する。我慢することが辛いことがあるという項目が2点で(漏らすことはないのだが、忙しいことがよくある)、計5点で、いつもと大差はない。
 間もなくお呼びがかかって、先生の許に。
「具合はいかがですか?」
「お陰様でほぼ順調なのですが、3ヶ月の間に1回だけ、排便後に十円玉くらいの出血がありました。」
「それはいつ頃ですか?」
「1月くらい前です。でもその後、二晩ほど座薬を挿したところ、その後はありません。収まりました。」
「便は固めですか?」
「はい、このごろ固めです。一気に息張らないように気を付けています。」
「マグミットを朝と晩と二錠ずつにしましょうかねえ。出血は大敵ですからね。」
「はい、少し余計もらっておいたほうがいいので、そうお願いします。それから、トレーニング事務に自転車のサドルとは違う椅子式のサイクリングマシーンがあるのですが、それは漕いでも大丈夫でしょうか?」
「ううんー、放射線を当てているので、腸の粘膜が傷んでいると見ているんですよ。止めておいたほうがいいかな。」
「わかりました、ありがとうございました。」
 
 薬が増えてもまた千円でおつりをもらって、急いで病院を後にした。

 帰りは、前回と同じルート、同じコンビニでコーヒーを飲み、17号経由で三時半頃帰宅した。
 帰宅してすぐの仕事は、孫と娘がまたしばし滞在とのことで、しかも四時ごろ着くとのことで、部屋の暖房等の受け入れ準備に勤しんだ。そう言えば、前回も孫の用だった。その孫は1歳と3ヶ月、オムツがLになり、「おわっちゃった」とか「んまんま、やったー」とか、ようやく言えるようになったところだ。
 まだしばらく育爺稼業が続きそうだ。

 そうそう、血液検査の結果は、ヘマトクリット値、ヘモグロビン、血小板がわずかに低下し、正常域を少しばかり下に、はみ出していた。しかし心配するほどのことではなさそうだ。PSAは前回同様0.01未満。

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