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3ヶ月ぶりのG大病院② [病気及び治療経過]

 前回同様3ヶ月ぶり、正確には13週ぶりのG大病院の診療が一昨日あった。車の流れがよく過去最短の1時間10分程度で、9時ごろ病院前の右折車線に車を着けることができた。がそこからが長かった。駐車場に車を収めて受付機に診察カードを通したのが9時24分。この日は、医学部の入学試験の日でもあった。それから30分ほどで採血検査を済ませ、予約時間10時30分の診察を泌尿器科外来で待った。
 「××さん、診察室一番へどうぞ」といういつものS先生の歯切れのよい声が聞こえてこない。普段の3倍くらいの間隔で、別人の呼び声がスピーカーから流れてくる。おやっと思って受付を覗いてみると、S先生休診のお知らせが貼ってある。3ヶ月ぶりにお会いできるものと思っていたからちょっとがっかりした。が、しかし、カルテがあって代理の先生が診てくれるのだから、支障はないはずだ。
 しかし、なかなか番が回ってこない。明らかにいつもとテンポが違う。いくら待ち時間があっても、待ち時間がはっきりしていれば、その間は読書をしたりメールを打ったりして有効活用できるのだが、まだか、まだかと思っていると、読んでいるものにも集中できない。結局、ただ待っていることになる。
 採血から1時間以上たつので検査結果も出ているはずと思い、受付で血液検査の結果をもらいたい旨を告げると、診察前では渡せないとのこと。「事前に見られれば聞きたいことも出てくると思うので…」と申し上げたものの、事務員さんの判断でどうにかなることでもない。手持ち無沙汰のまま大人しく待つと、12時15分頃ついにお声がかかった。
「お待たせしました。血液検査の結果が出てますね。いいですね、落ち着いてますね。どうですか体調は?何か心配なことは…?」
「はい、お陰様で特に悪いところもなく、普通に生活できています。雪かきなども…。便が固気味で…」と先日H病院でのやり取りを概略お伝えする。それから
「1月31日に骨シンチと上半身のCTをやったのですが、その結果はどうですか?」
「あっそうね、画像診断ね………特に心配になるようなものは映っていませんね。リンパ節まで行っているんだものね、順調に推移してますね。この次はまた3ヵ月後に予約を入れておきますね。はい、お大事に。」
 それからいつものように化学療法室で3ヶ月分のリュープリンを腹部に摂取してもらい定期診療は終了。会計を済ませ、4日以内に薬局で90日分の薬を手に入れれば、現在の治療体制は3ヶ月継続する。
 血液検査の結果は、ヘマトクリット値、ヘモグロビン量、白血球数が前回同様正常値よりわずかに低かった。赤血球数、血小板数は、辛うじてだが正常域であった。MPVという項目は、前回同様11.0で上限をはみ出していた。GOT、GPTも前回とほぼ同じ数値で正常域に収まっていた。PSAは今回も0.01未満で、治療が功を奏していることを示していた。
 さて、診療以外の余分なレポートしては、採血を待つ間に、二つ前の記事で触れた星野富弘さんの展示コーナーを再び訪れた。というか、吸い寄せられた。心打たれる作品があるからだ。中でも
 「 新しい命一式ありがとうごさいます
   大切に使わせて頂いておりますが
   大切なあまり仕舞いこんでしまうこともあり
   申し訳なく思っております
   …      」 というのがある。終わりまで全部紹介したいところだが、許可を頂いていないので、踏み止まるしかないだろう。生き物として気っ風のよい作品で大好きだ。病院にこういうコーナーがあるということは素晴らしいことだ。それから、前回来たときに気付いたことだが、「薄暗い」と何度か書いた外来待合室にLED(たぶん)のスポットライトが追加され、幾分明るくなっていた。

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   星野富弘さんの作品展示コーナーにて
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3ヶ月ぶりのH病院②と前代未聞の大雪 [生活エッセイ]

 もう一週間以上もたってしまったが、先々週の金曜日に、定期診療でH病院に行ってきた。放射線治療で入院した一年前を彷彿とさせる雪の舞う日だった。
 あの時は、車内の英語放送のアクセントに耳を傾け、その興味で目的の駅に着いてしまったが、どうやら、治療入院がどんなものか見当もつかず、何も考えようがなかったからそこに関心が行ったのだろう。今聞くと、特別関心を寄せるほどの特徴は、ほとんどまったくないように思える。車窓は津軽平野のような灰色の世界で、小雪が横に舞い飛んでいる。
 目的のI駅に着くと、昨年と違い荷物がないので徒歩でとぼとぼと病院に向かった。道はうっすら雪を被った程度で、レインシューズで歩くのにそれほどの支障はなかった。交番を過ぎ、病院の建物が見えるところに来ると、大きな犬をたくさん飼っている家があることを思い出した。今日は黒いシェパードが柵のそばをうろうろしながら通行人を威嚇していた。
 例によって豪華な待合室で小水についてのスコア票を記入した。前回は好調で4点だったが、今回は、昼間の小水が近いことがあって、7点であった。
 待つこと15分、お呼びがかかってO先生の許へ。
「どうですか体調は?何か変わったことはありませんか?」
「お陰様で普通に生活できています。ただ、このところ便が固めで、ときどき紙に血が滲んでいます。また痔の薬をいただければありがたいのですが。二晩も続ければたいてい治っちゃいます。」
「便が固いのはよくありませんね。一度大量に出血すると一生止まりませんよ。便をする度に大量に出血するのは辛いでしょう?痔の薬はよく効くけれども、度々使うと、粘膜を弱くしてしまうから、あまり使わないほうがいいんです。便を緩くする薬を出しますから、必ずそれを呑むようにしてください。消化管の粘膜を保護する働きと、便に水分を保つ働きを持っているだけの薬だから、呑まないで固い便をするより余程呑んだほうがいいですよ。大量の出血をするようになるのは厭でしょう?」
「はい、はい、はい。薬を呑みます。私は暢気者だから、先生にしっかり指導していただくとたいへん助かります。ありがとうございます。それから、骨盤の大腿骨の付け根の辺りがときどき痛いことがあるのですが、転移している可能性がありますか?」
「どれどれ、診ましょう、どこですか?」立ち上がってズボンを下げて左脚の付け根の外側を触って、「この辺りなんですが…」
「ううん、加齢によっても痛みは出るからね。骨シンチをやっているんだよね?」
「はい、まだ結果は聞いていませんが、先日やりました。」
「ではそちらの結果を大学病院のほうでよく聞いてください。」
 かくして、薬をもらい、三ヵ月後の次回の予約をし、千円足らずのお金を支払い、帰路に着いた。
 帰りも雪の影響はまだ少なく、ほぼ順調に家に戻った。
 この雪が実害をもたらすほど大量に降るとは、このときはまだ夢にも思っていなかった。熊谷地方は、2月の6日、7日に四十何年ぶりとかの大雪で43㎝の積雪があった。千葉や茨城の友人が心配して電話を掛けてきたくらい関東でも突出して降り積もった。それでもほとんど被害は出なかった。ところが、この日の雪は、夕方から雨に変わるかの予報が外れ、ずんずんずんずん降り積もった。宵の口に一度降ろせる範囲の雪を降ろしたカーポートだったが、深夜にはまたまた30cmも雪を冠していた。息子に「カーポートが怪しいぞ」と言うと、「じゃあ、どかしてくるか」と湯上りだったが服を着直して四駆の愛車をなんとか近所のタイムズに入れてきた。
 その後雪降ろしをすればよかったのだが、車がどいたことで一安心、風呂に入って寝てしまった。
 翌朝起きて…さあ、大変だ。まず、6時頃だったか、ドサッ、バキッと大きな音と振動があった。まだ雪が降りしきる中、出てみるとカーポートが崩落していた。隣に置いてある車のボンネットに一部もたれかかっている。
 この様を見たときは、正直、元気を失った。静かに音もなく忍び寄る雪の恐怖を始めて知った。
 熊谷気象台始まって以来の積雪62cm。あれから一週間以上、毎日雪かきをしているが、雪はまだまだとても片付かない。雪国の人々の苦労が偲ばれる思いがけない体験となった。

P1000587雪害.JPG
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